五十三次の20番目の宿場である鞠子宿(まりこしゅく、まりこじゅく)、現在の静岡県静岡市駿河区丸子の名物。
地元産の自然薯(山芋)をすりおろし、だし味噌汁で溶いたものを麦飯にかけて食べるのが静岡流のとろろ汁。
歌川広重の東海道五十三次・丸子にも、「名ぶつ とろろ汁」の看板を掲げた小さな茶店が描かれています。また十返舎一九の東海道中膝栗毛に鞠子の名物として描かれたことから名が広まりました。松尾芭蕉は「梅若菜丸子の宿のとろろ汁」の一句を残しています。
東海道五十三次に描かれた1596年に創業のとろろ汁の老舗「丁子屋」は今も丸子に現存しています。