静岡県は全国でも1、2を競う「しらす」の生産県です。しらすはイワシ類幼魚の俗称で、まだ魚体が透明なことからシラス(白子)と呼ばれています。
生姜醤油で頂く「生しらす」や、釜揚げや板状に乾燥させた「たたみ干し」もおつまみの逸品です。また蛋白質やカルシウムが豊富です。
魚類の稚魚のことを「シラス」と呼ぶことがありますが、一般的に「シラス」として直売所やスーパーなどで売られているものは、カタクチイワシやマイワシの稚魚です。静岡市内では、用宗漁港、清水港、由比漁港周辺で漁獲されています。
シラスは、安倍川、興津川、富士川などの河口周辺に集まります。日中は群れをなしてえさを食べているため、そこに、船で網をひいて漁獲します。
その獲り方は「船びき網」と呼ばれるもので、用宗では2そう、清水と由比では1そうで網をひきます。地域によって漁場や獲り方が違いますので、舌に自信がある方は、それぞれを食べ比べてみると面白いかもしれません。
漁獲されたシラスは、生、釜揚げ、素干しなどの形態で食べることができます。
禁漁期間は、規則により1月15日から3月20日と定められています。