西伊豆 温泉

土肥温泉（といおんせん）

西伊豆を代表する温泉地で、海水浴場の周り、駿河湾沿いにホテルや旅館、民宿が40軒ほど立ち並んでいます。温泉街には共同浴場が点在し、湯めぐりができます。

江戸時代、幕府直轄の金山が開発された土肥は、その過程で1611年、土肥温泉発祥の「まぶ湯」が湧出しました。以来、金山と共に湯治場として栄えてきました。その面影を今に残す「まぶ湯」は現在、曹洞宗・安楽寺の境内の裏山にある洞窟にあり、見学ができます（入浴不可）。最深部には小さな祠（ほこら）の夫婦神社があります。

土肥温泉には露天風呂付きのお部屋がある宿泊施設が多数あります。四季を通して温暖な気候、雄大な海岸美と山岳美に恵まれ、素朴で豊かな自然環境に恵まれ美しい海中でスキューバダイビングも楽しめます。

西伊豆最古の土肥温泉は、6本の源泉を混合して配湯しています。効能豊かな塩化物泉です。
《下庄田源泉》含もう硝石膏泉、源泉温度61℃、湧出量毎分443リットル
《山ノ神源泉》含塩化土類弱塩泉、源泉温度56.5℃、湧出量毎分167.4リットル
《水口源泉》含塩化土類弱塩泉、源泉温度59.3℃、湧出量毎分175リットル
《水口洞源泉》含食塩石膏泉、源泉温度64.5℃、湧出量毎分730リットル
《中村源泉》含塩化土類もう硝泉、源泉温度60℃、湧出量毎分526リットル
《三原源泉》含もう硝塩化土類泉、源泉温度44℃、湧出量毎分696リットル

堂ヶ島温泉（どうがしまおんせん）

トンボロ現象が見られる三四郎島など、伊豆を代表する景勝地にある、美人の湯で知られる温泉。温泉の歴史は新しく、1962年に海岸から湧出しました。

温泉を引く旅館や民宿が40軒ほど点在していて、堂ヶ島海岸の美しい風景を眺めながら入浴できる大浴場や露天風呂を備えている宿も多い。
施設の充実した大型旅館が多いのもこの温泉地の特徴です。また、日帰り温泉の、潮風に吹かれながら景色も楽しめる「沢田公園露天風呂」や「なぎさの湯」は温泉好きが集います。

伊豆の松島と呼ばれているリアス式の変化に富んだ海岸や奇岩、干潮時には陸続きになる堂ヶ島のシンボル・三四郎島など、自然の魅力にあふれています。

雲見温泉（くもみおんせん）

ダイビングや海水浴、釣りが楽しめ、ダイバーたちに人気の温泉地。岩礁が造る入り組んだ海岸線で、富士山と駿河湾を望む絶景が広がります。

50軒近くもの民宿や旅館が点在し、すべての宿に温泉が引き湯されています。漁師町なので気風の良い主人や女将との出会いも楽しみの1つ。伊勢エビやアワビなど、新鮮な魚介を使った磯料理も自慢。夏期には無料で入れる波打ち際の混浴露天風呂（通常6月中旬～9月中旬に入浴可・水着着用）もあり、気軽に温泉を楽しむこともできます。

松崎温泉（まつざきおんせん）

海と古い町並みの中にある静かないで湯です。松崎港の周辺に温泉街が広がり、こて絵の名手として知られる入江長八ゆかりの地であり、「伊豆の長八美術館」が存在し、また温泉地には「なまこ壁」の町並みを見ることができます。松崎町内のほかの温泉と併せて、松崎温泉郷と呼ばれることもあります。

桜田温泉
松崎町内の松崎の港から那賀川を上ったところにあります。山と海が近いこの土地は自然豊かで、のどかな田園風景が広がっています。みかん畑に湧き出たという温泉は透き通ったさらりとした肌触りで人気があります。