駿河湾に面した駿河区から清水区の約8キロにわたる通称「いちご狩り海岸通り」では、50件以上のいちご狩り農園があり、数えきれないほどたくさんのビニールハウスが並んでいます。
久能石垣いちごは石垣イチゴ発祥の地で、100年以上のいちご栽培の歴史があります。石垣栽培は、温室のない明治時代に、暖めるために石垣の間にイチゴを植えたことに始まります。
現在、久能の石垣いちご農家の多くが久能が生んだ新品種「章姫(あきひめ)」を主に育成しています。章姫は久能早生と女峰の交配でできたイチゴで、特徴は丸くて粒が大きく、甘さとほんのりとした酸味を持ち合わせたイチゴです。
「章姫」と「さちのか」の交配でできた新品種「紅ほっぺ」なども作られています。果実は丸っぽくて色が濃く、しかも中まで赤く、甘みと酸味のバランスが良くコクがあっておいしく、痛みにくいことも特徴。「章姫」の甘さと「さちのか」のコクが受け継がれています。