駿府城の跡の駿府城公園にある復元した東御門と巽櫓。復元建築物としては日本でも数少ない純木造入母屋造りの城郭建築で、寛永15年(1638)当時の雄姿を忠実に再現しています。櫓の中には駿府城の絵図や復元資料、駿府城関連の出土品などを展示しています。
東御門は、駿府城二ノ丸の東に位置する主要な出入口でした。この門は二ノ丸堀(中堀)に架かる東御門橋と高麗門、櫓門、南および西の多聞櫓で構成される桝形門です。桝形門は要所に石落し、鉄砲狭間、矢狭間等をもつ堅固な守りの実戦的な門で、戦国時代の面影を残しています。
巽櫓は、駿府城二ノ丸の東南角に設けられた三層二重の隅櫓で、十二支であらわした巽(辰巳)の方角に位置することから「巽櫓」と呼ばれました。櫓は戦闘時には戦闘の拠点となり、望楼、敵への攻撃、武器の保管などの役目をもっていました。