狭い横丁に赤ちょうちんを掲げた「静岡おでん」の店が18店、軒を連ねる大きなおでん街です。
戦後、静岡市の中心部にある青葉公園通りに約200台ものおでんの屋台がありましたが、昭和32年の都市開発のもと撤去されることになりました。
昭和43年にすべての屋台が撤去される際、一部のおでん屋台が青葉おでん街などに移転し、現在に至っているそうです。
ダシを継ぎ足しながら毎日煮込んでいくのが静岡流。青葉横丁には屋台の頃からの伝統の味を守っているお店が今も軒を連ねています。
真っ黒なスープに牛スジ豚モツ入りの静岡おでんは、大正時代廃棄処分されていた牛スジや豚モツを捨てずに煮込みしたものがきっかけ。具は串に刺してあり、青海苔とカツオなどのだし粉をかけて食べます。
また黒はんぺんは焼津や由比で作られたイワシのすり身を材料にした練り製品を入れたもので、静岡おでんの特徴の一つです。