歯ごたえとコシがある麺が大きな特徴の富士宮やきそば。2006年に行われたB級グルメの人気を決める第1回B-1グランプリで優勝、さらに2007年の第2回でも優勝したことで有名になりました。
富士宮市で焼きそばは、大衆食堂、鉄板焼き店、居酒屋だけでなく、駄菓子店でも作られています。安くておいしいと昔から親しまれて、消費量も日本屈指となっています。
富士宮やきそばに使用する麺は、富士宮市内の製麺所で製造される特別な蒸し麺です。麺を茹でるのではなく、麺を長時間蒸します。その後にほぐして、急速に冷やし、油で表面をコーティングして麺を仕上げるので、茹で麺に比べて、しっかりとしたコシともちもち固い食感となります。
また、炒めるための油としては、ラードを用いて、「肉かす(ラードを絞った後に残る、小さくスライスした豚の脂身)」を加えます。
ふりかけるのはイワシやサバなどの「削り粉(だし粉)」、キャベツは富士宮の高原キャベツ、水は富士山の湧水などのこだわりがあります。
焼きそばは市内150店舗以上で食べることができます。浅間大社前のお宮横丁内と、JR富士宮駅改札前とにお店がある「富士宮やきそば学会アンテナショップ」では、具はキャベツ・ネギ・肉かす・だし粉のみ、富士宮やきそばの特徴がわかる基本の富士宮やきそばが味わえます。