富士川からの豊富な栄養で育つ「桜えび」は体長わずか4~5cmの小さなもので日本では駿河湾だけしかとれない珍しいエビです。
春と秋の漁期には乾燥のために海岸に敷き詰められた天日干し場の光景は、ピンクのじゅうたんを敷き詰めたようで鮮やかです。5月には桜えび祭りが開催され、毎年多くの人で賑わっています。
桜えびは、昼間は水深300メートル以上の海底近くで生息し、夜間に泳ぎ上がってきます。そのため、漁は夜間に行われます。漁法は「船びき網」で、2そうの船で網をひいて漁獲をします。
体長約5センチの体の中には155個の発光体があり、夜間は美しく発光します。
規則により、産卵期である6月11日から9月30日が禁漁期間と定められており、また、自主的に1~3月頃を禁漁としているため、漁期は、3月下旬~6月上旬までの「春漁」と、10月下旬~12月下旬の「秋漁」とに分かれています。
一般的に生・乾燥・釜揚げしたものが出回っていますが、地元ではかき揚げやお好み焼きの具にも使用します。ぜいたくなほど桜えびを使ったかき揚げは絶品です。