1577年(天正5年)開発の金山。現存する中では伊豆最古の手掘りの金鉱で、全長100メートル、最奥部まで60メートルの採鉱された坑道、坑内換気装置などすべてが手堀り。
松明をつけて作業していたので、空気の対流を考慮し逆さ階段やふいごの原理を利用した換気装置など、当時の換気を考えた工夫が見られます。金の精錬炉跡も発見されました。
坑道の最深部には金山では全国唯一の龕(女陰形金脈龕)が祀られています。これは、坑夫が最奥に金銀が多量に埋蔵する鉱脈を発見し、これ以上掘り進むと祟りがあると恐れ、龕を彫り山の神として祀りました。
坑道の外側には手堀で鉱脈の金の採掘が体験できる場所があります。