箱根湯本の路地にひっそりと佇む美術館。画家、平賀敬が晩年を過ごした邸宅をそのまま生かして、美術館として公開されています。
デビュー作「雨」をはじめとする代表作ほか、未発表作品や屏風絵、書などを含む30数点を展示しています。ユーモラスでエロチック、そして哀感の漂う平賀敬の「洋の世界」を楽しめます。
建物は、寛永2年(1625年)創業の名旅館・萬翠楼福住の別荘として明治後期に建造され、井上馨、犬養毅、近衛文麿などの元老・重臣たちが逗留しました。時の太政大臣・三條実美がこの建物を建てたと言われ、近衛文麿と鄧小平がここで極秘に会談し、終戦を決めたと言われているそうです。2003年には、国の登録有形文化財に指定されています。
日本家屋には、加温加水なしの自然湧出泉のお風呂があり、大人1100円にて貸切入浴(40分)できます。また、座敷(10畳・8畳)を1名2,000円にて貸切(4時間)で利用できます。