1934年(昭和9年)創業、箱根湯本橋のたもと、清流早川を見下ろす位置に佇む、昔ながらの素朴な雰囲気のそば屋「はつ花そば」。水を一切使わず、そば粉、箱根外輪山や丹沢で採れた自然薯、卵だけでつなぐ自然薯蕎麦(じねんじょそば)が名物です。
冷たい蕎麦に自然薯の山かけをかけたのが、貞女(ていじょ)そば。自然薯と卵で打った蕎麦に、自然薯と卵が絶妙なマッチング。濃厚な自然薯の風味を存分に楽しめる逸品です。
蕎麦、自然薯山かけ、薬味がセットになった、はつ花一番人気の品。ふんわりとろとろの自然薯山かけをからめて、ピンと引き締まった蕎麦の独特の豊かな甘みと蕎麦本来の味、自然の風味を楽しめます。
食べ応えのある大きな海老の天ぷらが2尾のった蕎麦。天ぷらは、胡麻油と白絞油(しらしめゆ)でカラッと揚げたもので、ぷりぷりサクサクの食感、胡麻の香りがふうわりと鼻をくすぐる逸品です。
はつ花の蕎麦は、蕎麦粉と地卵、そして自然薯だけで打った、独自の仕上げ方をしています。蕎麦粉は国産のものを厳選して季節毎に使い分け、自然薯は自然農法により育成された上質のものを使用しています。
つなぎに山芋を使用し、茹で上げた蕎麦の水分を十分に取り除き、乾いた状態で食べるので、時間が経っても蕎麦がのびません。お土産にしても永く風味を損なわずに美味しく食べることができます。
自然薯は古来より滋養強壮食として知られ、疲労回復や成人病・糖尿病の予防にも注目され、ミネラル(カルシウム、鉄分等)やビタミン等も豊富に含まれています。また自然薯特有の成分、ディオスゲニンと言う物質には、若さの維持やホルモンバランスを整える作用があるとされています。
本店より約100メートルほど、須雲川と早川が交差する川沿いに「はつ花そば新館」があります。ゆったりと落ち着いた雰囲気で、2階からは早川の清流が一望できます。