1961年の発売以来、うなぎのぼりに売れ、製造本数は年間約8000万本を越える、静岡を代表する銘菓です。「夜のお菓子」というキャッチフレーズでも知られます。
フレッシュバターと厳選された原料に、うなぎエキス(ウナギの骨で取った出し汁を粉末にしたパウダー)、ガーリックなどの調味料をパイ生地に練り込んで焼いたお菓子です。
1887年創業の老舗菓子店「春華堂」が浜松らしいお菓子を作ろうと、うなぎがテーマに、洋菓子やパイ菓子ですら珍しいなか手探りで、蒲焼き風の形状や、ガーリックが入ったこのタレを塗るという工夫の末、完成しました。
キャッチフレーズ『夜のお菓子』は「夜の家族団らんのひとときに召し上がってもらいたい」という意味ですが、実際には“精力増強”といったニュアンスでイメージが広まりました。
実際に、うなぎパイ7本分には、蒲焼100グラムに相当するビタミンAが含まれ、香ばしくおいしいだけじゃなく、元気回復、夏バテ対策も期待できるという、栄養価の高いお菓子でもあります。
うなぎパイのシリーズとして、高級ブランデーの芳潤な香りとナッツの王様マカダミアの風味を包んだ最高級パイ“真夜中のお菓子”「うなぎパイV.S.O.P.」、静岡県産の新鮮な「しらす」を豊富に使い、パリッと焼き上げた“昼のお菓子”「しらすパイ」などがあります。