県内屈指のイベントで、浜松市で毎年、5月3日・4日・5日の3日間にかけて開催される祭です。
昼は中田島砂丘を中心に勇壮な「凧揚げ合戦」が繰り広げられ、夜は浜松駅前を中心に、笛や太鼓の囃子の中豪華な「御殿屋台の引き回し」が行われます。
浜松まつりの特徴のひとつは、神社仏閣の祭礼とは関係ない市民参加の「都市まつり」ということで、長男誕生を祝って高く凧を揚げたことが、凧揚げの起源であると言われています。
「凧揚げ合戦」
町(自治会)ごとが「組」や「連」というかたちで参加し、それぞれ固有の絵柄「町紋(凧印)」(町名の頭文字など)が描かれた大凧を揚げ、組同士で凧糸を切り合って競います。
凧揚げ合戦は遠州灘海浜公園で行われ、会場は「凧場」と呼ばれています。花火の合図と共に2帖~10帖もある100枚以上の巨大な凧が大空を舞います。
「御殿屋台引き回し」
浜松駅前を中心に凧揚げから帰る若衆を迎えるために、底抜け屋台を造って練り歩いたのが始まりと言われています。
御殿屋台(ごてんやたい)は、遠州地方で祭車・山車を指す「屋台」の一種で、豪華な彫刻や幕などで装飾されています。
それぞれに趣向をこらした見事な彫刻や提灯の飾りつけが施され、内では女の子達を中心に三味線や笛を用いたお囃子(おはやし)が奏でられます。