約1200年前の平安時代初期に弘法大師によって開かれたとされる真言宗の由緒ある寺。寺の北に陽光を受けて光る巨岩が有り、そこを霊地とみてお堂を建てたのが始まりとされます。
小堀遠州作と伝えられる回遊式庭園は「満天星(どうだん)の庭」と呼ばれ、遠州三名園のひとつにあげられます。北方の山波が借景として生かされ、その山中に方形のいらかを見せて本堂が納まっています。
庭一面に約200株のドウダンツツジが植えられ、春は花、秋の紅葉、冬は枯枝と、季節の移り変わりにつれて、その眺めが趣きを変え、打たれた石組と調和して美しさをみせる名園です。
隠元禅師の高弟、独湛禅師の筆である「長楽寺」の扁額がかけられている山門や土べいは室町時代の作。本尊は馬頭観音。木下氏作の新石庭、松島十湖作の大句碑、徳川15代将軍の御朱印、3月梅林祭り、11月どうだん祭りも見逃せなません。