浜松市北区三ヶ日町特産の温州みかん『三ヶ日みかん』。三ヶ日地域は、年平均気温16℃の温暖な気候であり、日照量が多く、古生層の土壌で乾燥しやすく水はけがよい土地という、みかん生育に良い条件がそろっています。
古くからみかんの栽培が始まり、明治初期にはすでに全国に馬で運ばれ、味のよさが知られていたといわれています。
三ヶ日みかんの代表品種は『青島』で、みかんの中で糖度が高く、独特の食味と大きく扁平な形が特徴です。収穫は10月中旬から12月中旬で、収穫後、11月から3月の出荷時期までは貯蔵されています。
一般的なみかんは着色と果実内容の充実が同時に進行するのですが、青島は中身の果実の充実が着色より早く進みます。そのため、8分程度の着色状態から収穫に入り、貯蔵中に着色を進めていきます。
長年培ってきた技術と経験を生かし、みかんを貯蔵することで、徐々に果実の酸が分解され、糖度が上がり、三ヶ日みかん独自の味わいとコクが生まれます。