城願寺境内にある推定樹齢800年の南方系の木。成願寺の境内の石段を上がっていくと、本堂に向かい右側に、高さ20メートル、目通6メートルあるビャクシンの巨木があります。
合戦に敗れた源頼朝を大庭景親の軍勢から守った土肥次郎実平が植えたものと伝わり、国の天然記念物に指定されています。
城願寺境内には土地の豪族「土肥実平・遠平」父子の像、土肥一族の墓所(五輪塔:神奈川県指定史跡)、七騎堂もあります。
城願寺は、古くは密教の寺院だったが、土肥実平の末裔兵衛入道(土肥真順居士)が清拙正澄の弟子雲林清深を招いて再建し、臨済宗に改めました。鎌倉時代後期には五山十刹につぐ寺格である諸山に指定され、西相模地方では指折りの禅刹でした。
しかし土肥氏が追われ小田原北条氏時代になると衰退し、やがて大州梵守によって曹洞宗寺院として再興されました。