幕末にペリーと幕府の間で日米下田条約が締結された日本開国の国指定史跡「了仙寺」に隣接する博物館「了仙寺宝物館/黒船美術館」。ペリー直筆の公文書や黒船来航絵巻など「了仙寺黒船コレクション」と呼ばれる、3000点を超える国内最大の黒船開国の資料を所蔵しています。
了仙寺関連文書・歴史の遺産
徳川幕府歴代将軍朱印状、武田信玄関連古文書、徳川吉宗代評定所裁定書など了仙寺伝来の宝物を展示しています。
黒船・異文化交流関連史料
黒船やペリー、ハリスなどに関連する史料や、明治初期の海外風説書やポンチ絵など異文化交流関連史料。資料の大半が肉筆画や版画、挿絵のたくさん入った本、古地図など、歴史に興味がない人でも楽しむことができます。黒船来航、開国の町といわれる下田のルーツがここにあります。
黒船開国資料の実物は、作品保護の観点から2~3ヶ月ごとに展示替えを行っています。エントランスでは、黒船来航を中心に鎖国時代から明治まで「日本人から見た外国・外国人から見た日本」をテーマにしたパネルを展示しています。また黒船サスケハナ号(1/80)の完全復元模型も内部構造図付きで展示しています。
秘仏コレクション
性をテーマにした像や絵画のうち、宗教性の強いものを集めたもの。展示品はパールヴァティーと交合するシヴァ神像や十一面観音と交合する歓喜天の画や伊藤晴雨の地獄絵など仏教・ヒンドゥー教に関わる物が多く展示されています。