山を覆った枯れ草を燃やし、害虫などを駆除したあと、春の若草が伸びるのを待つ、伊東市の春を告げるイベント。山裾から松明で点火すると、炎は帯になって山肌を上って行きます。全山に炎が広がる様子は迫力満点です。毎年2月の第2日曜に開催。
大室山は海抜580メートルにある、美しいすり鉢型の火山。山頂には約5000年前の噴火で、直径300メートル、深さ70メートルの「お鉢」と呼ばれる噴火口跡があります。
700年以上続いている大室山の山焼きは、山頂で「お鉢焼き」したあと、地域の繁栄と平安を祈念する神事を行い、正午に山麓から点火します。ふもとから標高580メートルの山頂まで炎が駆け上がり、30分前後で山肌を真っ黒に焼き尽くします。