熱海みやげの代名詞ともいえる“干物”。刺身にできるほど新鮮な魚を、昔ながらの手法で手間隙掛けて天日干しされた干物は、ふっくらとした身に魚の旨みが凝縮され、観光客だけでなく地元民も魅了しています。
熱海の干物は網代港で水揚げされる新鮮な魚介類を中心に作られ、アジを代表にカツオ、イワシ、イカ、かさご、鯛、さば、のどぐろ、金目鯛、伊勢エビなど、バリエーションの豊富さも人気を集める理由。
市内には、熱海の漁民の英雄釜鳴屋平七の子どもが江戸時代末期に創業した老舗干物店「釜鶴」が現存し、網代地区には干物屋が30店以上、約400メートルにわたって軒を連ねる「干物銀座」が賑わっています。今も昔も熱海に欠かせない名物です。