丘陵の上に建つ真言宗の古刹で遠州三山(旧遠江国(遠州)の三古刹)のひとつ。「はったさん(法多山)」と呼ばれ厄除け観音として親しまれています。
725年に聖武天皇の命により「大悲観音応臨の聖地」を捜し求めた行基によって建立されたと伝えられています。本尊は正観世音菩薩。
杉並木と長い石段の参道の先に広がる本堂は、1983年に再建されたもので、鎌倉時代の様式を現代建築で力強く再現し、鳳凰が舞い降りたような姿で迫力があります。仁王門(国指定重要文化財)は桃山時代の様式を今に伝えています。
初詣には毎年、県下1、2を争うほど多くの人が厄難消除、家内安全など祈願に訪れます。春には桜の名所として知られ、3月下旬から4月上旬にかけて境内の約700本のソメイヨシノがいっせいに開花します。夏はホタル、秋には赤や黄色に染まるイチョウ、また「田遊祭」「節分祭」「万灯祭」で賑わいます。
境内の茶屋で売られている「厄除けだんご」(お茶付200円)が名物で、みやげにも人気です。