可睡斎は、室町時代初期に恕仲天誾禅師によって開創された曹洞宗屈指の名刹。山号は萬松山、本尊は聖観音、遠州三山(旧遠江国(遠州)の三古刹)のひとつ。
寺号の由来は、徳川家康が、幼い頃武田信玄の軍から逃れ父と共に匿われた礼に訪れた際、御前において居眠りをする第11代住職を見て「和尚我を見ること愛児の如し。故に安心して眠る。われその親密の情を喜ぶ、和尚 、眠るべし」と言い、以来和尚が「可睡和尚」と呼ばれたことから、いつしか本来東陽軒であった寺の名も可睡斎となりました。
広い境内に本堂、書院、方丈など多くの建造物が立ち並び、小高い地には秋葉山から遷座した秋葉三尺坊大権現も祀られています。
また花の寺としても親しまれ、境内にあるぼたん苑では、4月月下旬から5月初旬にかけて、約60種2000株の花の女王、ぼたんが鮮やかに咲き誇ります。
また予約をすれば、魚や肉は一切使わず、地元の旬の食材を使った精進料理を味わえます。