大井川の川越しにより栄えた島田宿の面影を残す国指定史跡「川越遺跡」西側に隣接し、「旅と旅人」をメインテーマとし、旅道具や江戸時代の川越しに使われた連台などの展示、ジオラマビジョンなどにより、島田の歴史文化を紹介しています。
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川。」
馬子歌にも歌われているように、江戸時代の大井川は東海道の難所の一つに数えられ、川越しは旅人にとって大きな負担となっていました。
一方島田宿は、川留めで川を渡ることの出来なくなった旅人たちで大変賑わっていました。旅人にとって迷惑な川留めも宿にとってはなくてはならないことでそれによって発展した島田の文化はまさに「川留め文化」です。
江戸後期、人々がどのような旅をしていたかをジオラマビジョンで紹介しています。展示コーナーでは当時の宿場の様子を模型を使って再現。2階展示室では、企画展、特別展などを開催しています。
明治時代に建築された民家を利用した分館では、海野光弘の版画を中心に、民俗資料などを紹介しています。
本館と分館を結ぶ約300メートルの街道は貴重な国指定の交通史跡「島田宿大井川川越遺跡」です。