仙石原の中央にそびえる台ケ岳の北西麓に広がる草原は、ススキの名所として知られています。9月下旬~10月下旬にかけて黄金色に輝くススキの穂があたり一面に生い茂り、秋の箱根を代表する風景が広がります。
小道を辿って高台に登ると、ススキの草原が一望できます。多くの観光客が訪れ、賑わいます。昔は茅葺き屋根用の茅(カヤ)を栽培する茅場でした。火山灰土壌と湿地のため、山野に適した茅を育て、それを糧としていました。
3月中旬には、草原内に雑木が増えるのを防ぎ、景観を守るための、春の訪れを告げる山焼きも行われます。夏は緑のススキが青空に映え、秋とはひと味違った美しさです。