約3000年前、箱根火山の爆発でできた神山爆裂火口の跡。今でも岩肌から豪快に水蒸気や硫化水素が噴出しています。地面から温泉がボコボコとわき上がるところを見る事ができます。
大涌谷は二回の過程を経て形成されました。約3100年前、箱根火山で水蒸気爆発による山崩れが発生し、堆積物が地表を覆いました。さらに約2900年前に小規模な火砕流が発生、冠ヶ岳ができ、また火山砕屑物が積もりました。この火山砕屑物と山崩れによる堆積物の間が現在の大涌谷となっています。かつては「地獄谷」と呼ばれていました。
その後、大涌谷観光センターが整備され、観光用に噴煙や硫黄を見ることが出来るようになり、箱根の代表的な観光スポットとして、多くの観光客で日々賑わっています。
地熱と火山ガスの化学反応を利用した名物「黒たまご」。生卵を温泉池でゆでると、気孔の多い殻に鉄分(温泉池の成分)が付着し、これに硫化水素が反応して硫化鉄(黒色)となり、黒い殻のゆで玉子ができあがります。「黒たまご」を1個食べると「7年寿命が延びる」と言われています。