富士山の吉田口登山道の起点で、地元では「せんげんさん」と呼ばれ親しまれている神社。主祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。夫神の天孫彦火瓊々杵命、(てんそんひこほのににぎのみこと)と父神の大山祗神(おおやまずみのかみ)を共に祀っています。旧社格は県社で、戦後別表神社となりました。
日本武尊(やまとたけるのみこと)が東方への遠征の折りに、大塚丘より富士山を遥拝し大鳥居を建て、祠を建てて祀ったのが始まりと言われています。
史跡である境内には桃山様式の本殿、西宮本殿、武田信玄造営の東宮本殿があり、いずれも国指定の重要文化財となっています。日本最大木造鳥居の大鳥居、拝殿の前の両脇には樹齢千年の「富士太郎杉」「富士夫婦檜」の名を持つ大きな御神木があります。
戦国時代には武田信玄の父・信虎が北条氏との戦にあたり、境内地である新倉山に陣をとり、当社で戦勝を祈願し勝利したことにより、刀を奉納しました。現在では災除け・家庭円満・安産・子育ての神として広く信仰を集めてます。