室町時代に栄え、こつ然と姿を消した幻の染め縫締絞[ぬいしめしぼり]の辻が花染めを復活させた染色家、久保田一竹の着物作品を展示してる美術館です。
一竹辻が花染めはフランス芸術文化勲章シュヴァリエ章や文化庁長官表彰を受賞、日本国内はもとより多くの海外展により高い評価を得ています。
本館は、樹齢1千年を越す青森ヒバの大黒柱16本を使ったピラミッド型の建築物。館内には、久保田一竹のライフワーク「光響」の連作をはじめ、富士をテーマにした作品群、および代表作品が展示されています。
新館は、手積みによる琉球石灰岩(サンゴ等の堆積岩)の8本の円柱に支えられた回廊を持つ独創的な建築物。インテリアには、インド、アフリカ、東南アジアのアンティークが使われています。
内部には久保田一竹が収集した、ガラス玉に色模様を施した蜻蛉玉[とんぼだま]のギャラリー、ミュージアムショップ、カフェなどがあります。
美術館は、富士山と河口湖を望むロケーションにあり、静かな赤松の自然林に囲まれています。インドの古城に使われていた数種類の扉を組み合わせた正門、無国籍な建築、大滝、四季折々の自然が楽しめる庭や散策路もあります。