富士山を望み、黄瀬川と佐野川の合流点にある公園。その昔は佐野瀑園(さのばくえん)と呼ばれており、昭和天皇が行幸された名勝地です。明治時代に造られた五竜館から始まり、今では五竜の滝を中心に日本庭園として整備されています。
敷地の一角にある「旧植松家住宅」は18世紀初期に建てられた農家を移築したもので国の重要文化財に指定されています。茅葺き屋根の昔ながらのその姿は、今に歴史を伝えています。
黄瀬川の富士溶岩の断崖にかかる高さ13mの五竜の滝は県の天然記念物に指定され、本流側を雄滝、支流側を雌滝と呼び、下流には高さ63mの吊橋や太鼓橋が架かっています。この橋から眺める滝は絶景です。
歌人・若山牧水も、度々この地を訪れて歌を詠んでおり、園内には歌碑も建てられています。 5月には五竜みどりまつりが開催されます。ウォーキングの休憩所としても利用されています。