1707年(宝永4)の富士山の大噴火で埋まった溶岩地帯の跡で、現在では溶岩の上に樹木が茂り、一面が起伏に富んだ豊かな森林になっていて四季折々にその姿を美しく変化させていきます。
10万平方メートルの園内敷地には、標高700メートルの土地柄から二千種類をこす高山植物が茂り、野鳥も多く、遊歩道やバードサンクチュアリも設けられています。
遊歩道を進むと、奥まったところには安産の守り神 胎内神社が祭られ、横手には富士山の噴火でできた溶岩洞窟の「印野の溶岩隧道」が口を開けています。
乳房状の溶岩鍾乳や、ひだを為して固まった肋骨状の溶岩等、奇岩奇石から成る国指定の天然記念物です。
長さ155mのU字形の隧道で、すべて溶岩で形成され、内部が人間の胎内に似ていることから「御胎内」とも呼ばれています。入口から小腸部、五臓部、母の室、臍帯部、子返しと続き、産道を通って外に出ます。
照明がないため、入洞するには懐中電灯か入口で販売しているローソクが必要です。