青木ヶ原樹海の豊かな緑に囲まれた全長約201メートルの横穴式の洞窟。国の天然記念物にも指定されています。
864年の富士山の側火山である長尾山の大爆発で流れ出した青木ヶ原溶岩流でできた溶岩洞穴です。
中は夏でもひんやりと涼しく、平均気温は3度で一定していることから、最深部の洞窟は昭和初期までカイコの繭や種子などの貯蔵庫として実際に使われました。今もその棚が展示用に残されています。
内部は不思議と音が反響しません。これは壁の玄武岩質が音を吸収する性質をもっているためです。夏でも溶けない天然の大きな氷柱や、溶岩棚、縄状溶岩、溶岩鍾乳石面などが見られます。