現代の文人画家と称された日本洋画家・中川一政の作品を展示する美術館。真鶴にアトリエを構え、駒ケ岳や福浦の風景を多くの作品に残し、97歳で亡くなるまで力強い作品を描き続けた中川一政。
美術館では、油彩、岩彩、書、挿画原画、陶芸、装丁本原画等、640余点の作品と、一政所蔵の東洋書画コレクション52点を所蔵しています。常設展では、油彩を中心に多岐に渉るジャンルの一政作品を展示し、画家中川一政の全体像がわかるようになっています。
建物は公共建築百選を受賞するなど、建築物として高い評価を受けていて、ロビーの床は特産の小松石を用いるなど、周囲との調和を図りつつ、斬新さも兼ね備えています。自然公園でもある真鶴半島の海を見渡す一角にあり、そばには原生林もあって、自然散策も楽しめます。
美術館に隣接する「お林展望公園」の管理棟内には、中川一政のアトリエが内部が実際に使われていた当時そのままの姿で復元されています。