富士山本宮浅間大社の境内にある池。富士山麓湧泉群の一つで、御手洗(みたらし)池、玉泉洞とも呼ばれます。
富士山の雪解け水が何層にもなった溶岩の間を通り湧出しています。1日に約20万トンも湧き出し、神田川の源流となっています。水温は通年約14℃とほぼ一定。
かつては富士山登山者、修験者のみそぎに使われていました。清水の湧出する水源の岩上には朱塗優雅な水屋神社があります。
平安時代の歌人である平兼盛は湧玉池についての歌 “つかうべきかずにをとらん浅間なる御手洗川のそこにわく玉” と詠んでいます。
現地には水飲み場(水汲み場)も存在しています。国の特別天然記念物、平成の名水百選に指定されています。