修善寺温泉発祥の温泉で伊豆最古のものといわれています。温泉地区を流れる修善寺川(通称:桂川)の川中にあり、土台の岩や大きな石を組んで浴槽をかさ上げし、湯を楽しめるようになっています。
現在は入浴禁止ですが、足湯として無料で利用できます。2009年4月に氾濫を引き起こす原因となりかねないとして、県の計画により19m下流の川幅の広い位置に移動しました。
弘法大師として知られる『空海』が大同2年(807年)に修善寺を訪れたとき、桂川で病んだ父親の体を洗う少年を見つけ、その孝行に感心した大師は、「川の水では冷たかろう」と、手に持った独鈷杵で川中の岩を打ち砕き、霊泉を噴出させた。大師が温泉が疾病に効くことを説き、これにより父子は十数年来の固疾を時間を置かずして完治させることができた。という伝承が残ってます。これよりこの地方に湯治療養が広まり、修善寺温泉が始まったとされます。