天城峠から流れ下る河津川にかかる滝で、上流から約1.5キロの間に釜滝、エビ滝、蛇滝、初景滝、カニ滝、出合滝、大滝の7つの滝がある形になっており、総称して七滝といいます。
最大の滝は大滝で、落差30m。ほかの滝も水量も豊かで、新緑や紅葉の頃の美しさもひとしお。読みは「七滝(ななだる)」といい、七つの首を持った大蛇を樽に入ったお酒で酔わせ退治した、という民話が伝えられ、いつのころからか河津では滝を❝たる❞と呼ぶようになったとのこと。
国の天然記念物ナチシダの自生地としても有名。秋には天城山の紅葉と、七滝が織り成す、色とりどりの木々と瀑布のコントラストが絶妙な美景を作り上げます。
川端康成の「伊豆の踊り子」の舞台になっている河津町、河津七滝には「踊り子と私」の銅像があります。川沿いに遊歩道があり滝めぐりのハイキングを楽しめます。