沼津御用邸は、明治26年に当時まだ皇太子であった大正天皇の別邸として造営され、明治、大正、昭和の三代に渡り使用されました。昭和44年に廃止され、45年から沼津御用邸記念公園となって美しい庭園や邸が公開されました。
広大な敷地内は松で覆われており、西附属邸御殿と苑地、本邸苑地、梅園、東附属邸と公共茶室、待庵の写し、正面入り口前には樹齢400年の黒松があります。西附属邸は建物だけでなく室内の家具・調度品まで復元されており、当時の皇族の暮らしにふれることができます。
焼失した御用邸本邸の跡地に建てられた歴史民俗資料館では、駿河湾で使われてきた漁具類や沼津の地場産業となった干物作りの道具、湿田農耕の資料などを展示しています。駿河湾沿いに富士山展望台があり、晴天時には富士山を一望することができます。